日本臨床内分泌病理学会

理事長あいさつ

日本臨床内分泌病理学会 理事長
聖マリアンナ医科大学 方波見 卓行

 この度、第6代目の日本臨床内分泌病理学会の理事長を拝命致しました。微力ではございますが、本学会の更なる発展のために誠心誠意尽力する所存でおりますので、一層のご支援、ご指導を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
  これまで長村義之先生、故佐野壽昭先生、成瀬光栄先生、山田正三先生、笹野公伸先生が理事長をお努めになられました。多大なるご尽力の結果、日本内分泌学会との連携促進、学会顕彰制度の整備拡充、学会ホームページの開設、内分泌病理コンサルテーション制度創設、国際交流促進(Endocrine Pathology Society、韓国病理学会など)など、様々な改革が議論、採択されて参りました。その結果、開設当時32名であった会員数も2018年度には300名を超える学会となっております。これも歴代の理事長、理事を始め、会員の方々の努力の賜物と心より感謝申し上げます。 
 本学会は、内分泌病理学の発展とその研究者の育成を主目的として日本内分泌病理学会として発足致しました。その後、病理医に加え内分泌病理に関心を抱く基礎医学領域、各診療科の臨床医の先生方も多数参加されるようになりましたことから、名称を2017年に日本臨床内分泌病理学会へと変更致しました。このような過程を経て、現在では下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、膵臓、神経内分泌組織、脂肪組織等、広汎な内分泌臓器組織に関する基礎的、臨床的な問題を病理医、基礎研究者、臨床医が一堂に会し、双方向で議論できる、ユニークで、存在感のある学会へと発展致しました。
 特に最近では、本学会が定期的に改訂される各種内分泌疾患の病理分類(WHO分類)について、最新の知見、変更の意義、課題等を臨床医に対して発信する役割を担うことの認識、期待が一層高まっております。今後は、年に1回開催されます学術集会を中心に、研究報告、症例報告、CPC等に加え、発信力のあるシンポジウムを企画して、内分泌病理学の重要性と魅力が一人でも多くの先生方に伝わるよう、学会役員の先生方と協力して尽力する所存です。
  学会運営につきましては顧問、理事、幹事、監事、評議員の先生方のご支援の下、引き続き会員増加、財政基盤安定化、会員への有意義な情報提供、内分泌病理に関心を持つ中堅・若手の病理医、臨床医、研究者の育成・リクルートに取り組んで参ります。会員の方々の益々のご協力、ご支援を賜ります様何卒宜しくお願い申し上げます。